こんにちは、momonoineneです。
今回は橘玲さんの、「不条理な会社人生から自由になる方法」という本についてです。
働いていると、どうしても不条理な事はあるものですが、自由になれる方法があるかもと、この本を読んでみました。
不条理な会社人生を送っている方、働くのが嫌になった方におすすめです。
それでは、どうぞ。
「不条理な会社人生から自由になる方法」内容
この本が伝えたかったこと
これからは「正社員」「非正規社員」という身分格差が徐々に無くなっていって、欧米の「ジョブ型社会」に移行するのではないか、そういう時代をどう生きていったらいいか。
というのが、この本の伝えたかった事です。
生きるためのヒントと考え方について、本書では詳しく書かれていますが、ここではざっくりとだけ説明します。
元々この本は「働き方2.0VS4.0 不条理な会社人生から自由になれる」を文庫化した物です。
働き方のバージョンについて
この本では、働き方の定義がされています。
- 働き方1.0 年功序列・終身雇用
- 働き方2.0 成果主義
- 働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散
- 働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
日本人のこれからの働き方と、どう生き延びればいいのか
Googleやネットフリックスでは、まるでプロスポーツチームのように最高の人材を集めて働いている(働き方3.0)そうです。
さらに、アメリカでは「組織に所属しない働き方」(フリーエージェント)が広がっているそうです。
会社側は、ビジネスに必要な人材を適時適量に調達したい、労働者は、自由と自分の生活を大切にしたいので、利害が一致します。
日本も、いずれそうなると予想されています。
今の日本は、会社によっては終身雇用(働き方1.0)か成果主義(働き方2.0)がほとんどです。
人材は自分の能力を最も活かせる場所に移動していくので、日本企業は働き方3.0の会社と競争していくことになるそうです。
この本では新卒一括採用でとりあえずどこかの企業に入社して、仕事を覚えたら転職する25歳「自主」定年制を提案しています。
日本の正社員のこれから
裁判の判決で、「同一労働同一賃金」を根拠として「アルバイトにもボーナスを支給」とか「非正規社員にも退職金を支払え」といった判決が出ているそうです。
日本では正社員は有利ですが、非正規は不利なことが多いです。
(これが、日本は身分制度といわれているゆえんですね)
ですが、「正社員にさせてあげる」といって安い給料とサービス残業で酷使する、いわゆるブラック企業もあります。
世界的にみても「日本の正社員」に該当する言葉はなく、フルタイムを正社員と訳しているそうですし、これから差別的と思われかねない「正社員」という制度は無くなっていくのかもしれませんね。
これからの私たちの働き方
結局のところ、「好きな仕事で長く働くこと」が、幸福度が高いそうです。
少し前にはやった「FIRE」も、実際に早期リタイアしたものの、暇を持て余してしまって仕事に戻る人が多いそうです。
大金を稼がなくても、好きな事を何歳でも続けていく方が金銭的にも社会的にも有利です。
「不条理な会社人生から楽になる方法」感想
私はパートで働いていますが
私は今パートで働いていますが、正社員になろうと思った事はないです。
主婦で家の事と子育てで手いっぱいで、個人の能力的に無理だと思っているからです。
理想は5〜6時間労働で残業ナシ、好きな事を長く仕事にできたらいいですね。
現実はなかなか厳しいですが、少しでも良い方向に変えていくことは可能だと思いますので、考えて行動してみます。
どうやって働くかは人によって違う
この本では、会社に頼らないで働けるように準備しよう、と言っているように感じました。
人それぞれなので、どうやって働いていくかは、個人で考えて行動していかなくてはなりません。
本にはヒントがたくさん書かれていますが、自分の好きな事・得意な事はなんだろう、というのがけっこう難しいです。
自分の事はなかなか自分でわからないので、家族や友人に聞いてみるのがオススメです。
北欧・オランダの社会制度について
北欧などの社会制度では、「自己責任」が当然とされています。
オランダは「人生に絶望した」という理由で安楽死が認められているそうです。
同一労働同一賃金が徹底されており、正社員と非正規の違いもないそうです。
ですが、オランダで生活保護をうけようとすると就労義務を課せられる(切迫した事情を立証できない限り)そうです。
デンマークなどの国も、「社会貢献もしていないのに社会保障だけもらえるのはおかしい」として、生活保護の受給要件はかなり厳しくなっているようです。
この本を読んだら、日本も生活保護に就労義務を課した方がいい(病気などの事情がない限り)のでは?と思いました。
まとめ
では、「不条理な会社人生から自由になる方法」のまとめです。
- 「正社員」という身分格差がどうなるかわからない
- 時代に合わせて働き方も変化する
- 好きな仕事で長く働くのが幸福度が高い
社会のルールが変わるのは、どうしようもないですね。
個人に出来ることは限られています。
絶望しそうな内容も多いですが、文庫版の後書きはすごく良かったので、そこだけでも読んでもらいたいと感じました。
読んで心に響く箇所は、人によって違うので、将来が不安な方はぜひ本書を読んでもらいたいです。
先行き不安な世の中ですが、この本がヒントになれば幸いです、では。
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