東京藝大で教わる西洋美術の見かた

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こんにちは、momonoineneです。

今回は美術の本、「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」の紹介です。

私は美術にあまり興味がないのですが、家族が絵が好きなので、たまに美術館に行ったりしています。

なので、絵の知識はありませんが、この本はおもしろかったです。

絵が好きな方美術館に行く予定のある方にオススメです。

それでは、どうぞ。

ちょっとお高いですが、絵画のカラー写真がかなり多い本です。

著者は東京藝大の先生だそうですが、あまり専門的な用語を使いすぎず、わかりやすく絵を説明してくださっています。

ルネサンスやバロック、北欧絵画、古典主義とロマン主義などの美術について語られています。

画家は、ラファエッロ、デューラー、レオナルド、カラヴァッジョ、ミレイなどについて書かれています。

美術というのは、時代によって流行があるのだそうですが、流行になった理由が書かれているので、非常にわかりやすかったです。

東京藝大に行ったことはないのですが、芸術の天才たちが集まる大学のイメージです。

そこでどんな授業が行われているのか、大変興味深いですよね。

この本はそんな授業の内容だそうで、難しい部分もありましたがそれよりおもしろいと感じる部分の方が多かったです。

絵の解説がすごくおもしろくて、知っている絵もありましたし、絵を見ているだけでも楽しめました。

個人的には北欧美術については「ムンク」「ムーミン」「家具」「食器」のイメージだったので、絵画については全部知らないことばかりでしたね。

最初の方より、現代に近い時代の絵の方が楽しめました。

ハマスホイの書いた不安な絵画というのがあるのですが、室内に誰もいなくて、家具もカーテンもなくて引っ越し直後みたいな絵でびっくりしました。

引っ越しの荷物をまとめる大変さが脳裏によみがえってきて、不安になる作品でした。

(そういうのをハマスホイが狙って描いたわけではないのですが)

カラヴァッジョの絵は結構好きなのですが、彼はとてつもなく波乱な人生を歩んだそうです。

「ホロフェルネスの首を斬るユディト」という絵があるのですが、女の子(ユディト)がすごく嫌そうな顔をしていて、老人がすごい冷静な表情で、斬られている男性がすごく苦しそうでした。

残酷な場面なんですが、3人の感情の温度差がすごいと思ってしまいました。

最後の方は、絵画の世界を飛び出して、建築の話もありました。

かなり楽しかったので、著者の美術本シリーズも読んでみたいです。

「東京藝大で教わるシリーズ」は3冊ありまして、残りの2冊も一応紹介しておきます。

↑こちらは謎解き中心のようで気になっています。

この絵は「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」にも出てきたデューラーの自画像ですね。

↑どんな美学なのか気になりますね。

この絵は見たことがないですが、イタリアの偉い人っぽい感じがします。

(全然違ってたらすみません)

では、「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」のまとめです。

  • 美術には流行がある
  • 絵の解説がおもしろい
  • 絵画のカラー写真が多い

美術に詳しくなくてもおもしろかったので、美術に興味がある方に特にオススメです。

最近人気の本らしくて、本屋さんで平積みされていたので気になっていました。

よかったら読んでみてくださいね、では。

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