こんにちは、momonoineneです。
今回は2025年10月に読んだ本を紹介します。
個別に紹介している本は入っていませんので、その他の本になります。
ジャンルは様々で、なぜこの組み合わせ?と思われそうな本です。
最近読む本を探している方、本が好きな方にオススメです。
それでは、どうぞ。
行動経済学のしくみ(著者:真壁昭夫)
「行動経済学」に興味があって読んでみました。
ちなみに「行動経済学」とは、心理学の理論を応用した経済学の事です。
心理学×経済学という感じで、人はどう判断するかを解明していくことで、現実の経済を分析したり理解することができます。
人は得した喜びより、損した悲しみの方が大きく感じるという「プロスペクト理論」や、報酬より好奇心の方がモチベーションが長続きする「アンダーマイニング効果」などが説明されています。
心理学は名前がかっこいい理論が多いので、読んでてワクワクしますね。
お店や企業が少しでも売り上げを伸ばそうと、行動経済学に基づいて行動しているのがよくわかるので、ついついお金を使ってしまう方に特にオススメの本です。
発達障害「不可解な行動」には理由がある(著者:岩波 明)
前回発達障害の本を読んで興味が湧いたので、こちらの本も読んでみました。
私は発達障害ではないので、発達障害の方への関わりをどうしたらいいのかを書いてある本書は非常に為になりました。
特に、遅刻が多い、しゃべり続ける、社会常識に欠ける、整理整頓が苦手、などがあまりにもひどいと「だらしない人」「自分勝手な人」と思ってしまいますよね。
そんな不可解な行動の理由と対処法が書いてある(第2章)ので、とても参考になりました。
発達障害の方は、睡眠に問題があることが多いそうですが(寝不足・過睡眠など)それが原因で遅刻が多くなったりするそうです。
ただ、よく遅刻する人が発達障害とは限らないので、難しいところですね。
また、当事者の悩みがかなり深い事も書いてありました(第3章)ので、人と接するときには気をつけたいです。
発達障害の方が身近にいる、特定の人にイラッとしてしまう方にオススメの本です。
東京藝大で教わるはじめての美学(著者:川瀬智之)
これは3冊シリーズなのですが、全2作と今回は著者が違います。
絵を見るとはどういう事なのか?というのを説明しているのが美学で、哲学と密接な結びつきがあります。
正直なところ、かなり難しい話だったので読む人を選ぶと思いますが、おもしろかったです。
フランスの哲学者、サルトルとメルロ・ポンティについても書かれていました。
美学を提唱したアラン(「幸福論」の著者)によると、「実在しているものを、あるがままに受けいれる事が愛」なんだそうです。
このあたりの微妙なニュアンスは本書の30ページから書かれているので、直接読んでいただきたいのですが、ここが私が一番好きな箇所です。
何かが自分の思うようにならないからといって不満を抱くのは、傲慢な行為なのかもしれません。
美学に興味がある方、美術が好きな方にオススメです。
まとめ
では、2025年10月に読んだ本のまとめです。
- 行動経済学のしくみ
- 発達障害「不可解な行動」には理由がある
- 東京藝大で教わるはじめての美学
「東京藝大で教わるはじめての美学」は読む人を選ぶので、気軽には勧められないですが私は読んでよかったと思いましたね。
発達障害についての本は、当事者よりむしろ周囲の人間が読むと楽になれると感じました。
行動経済学の本は、事業をされている方は知ってる内容ばかりだと思いますので、お金をついつい使ってしまいがちな方にこそ読んで欲しい内容でした。
かなり堅い内容の本が多くなってしまいましたが、少しでも参考になればうれしいです、では。
コメント