こんにちは、momonoineneです。
今回は「数学嫌いな人のための数学」という本の内容と感想です。
私は数学が苦手だったので、気になって読んでみました。
数学が嫌いだけど理解したい方、文系なら得意だけど理系は苦手な方にオススメです。
それでは、どうぞ。
「数学嫌いな人のための数学」内容
著者が一番伝えたかったこと
数学(神の論理)を好きになって、縦横無尽に使いこなせるようになってほしい。
というのが、著者の小室直樹さんが一番伝えたかった事です。
なぜ数学が神の論理なのか、どうすれば数学がわかって好きになるかというのを本書で説明しています。
数学がなぜ生まれたのか
この本で著者は、数学がどんな背景から生まれたか、という事を説明しています。
キリスト教によって論理が発展し、それによって数学が発展して、学問として洗練されていったそうです。
一方日本人は、「神との論争」の文化はなく、本音と建前とか、なんとなく察する文化です。
文化と考え方の違いがわかれば、数学が理解しやすくなります。
証明
「背理法」「帰納法」「必要十分条件」「対偶」について、しっかり説明されています。
私は証明が苦手だったのですが、わかりやすく解説されていて、なんとか理解できました。
学校でこんな事習ったかな?と思ったのですが、おそらく私が忘れているだけです。
「必要条件」と「十分条件」についても簡単そうで、難しい話でした。
数学がわかれば経済学が理解できる
数学が理解できると、経済学がわかるそうです。
なんだか不思議な感じですが、証明や方程式で経済学を説明しているこの部分が本書のクライマックスです。
「方程式」と「恒等式」で、ケインズと古典派の経済学を説明していました。
「数学嫌いな人のための数学」感想
著者の知識に圧倒される
この本を読んで真っ先に感じたのが、著者の頭の良さです。
語彙力が豊富で、知らない言葉がバンバン出てきますし、知識もすごいです。
歴史の考察(賛否両論ありそうですが)の深さでも、頭の良さを感じました。
著者は社会科学者なのですが、京都大学の数学科を卒業、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学の大学院で研究もされています。
数学が好きになるかどうかは読んだ人次第
この本を読んで、数学が好きにはなるかもしれないですが、読んだ人次第だと思います。
著者が説明する理論に納得して、使いこなせるようになるには、やはり頭の良さが求められます。
私は数学がちょっと好きになりましたが、私にとって理解するのはかなり難しかったです。
完全に理解したかと聞かれたら、かなり怪しいですが、前より数学が好きになったのでよしとします。
数学と他分野とのつながり
数学がわかれば難解な経済学がわかる、という部分で、数学が本領発揮する姿を見ました。
もちろん、この本だけで経済学がわかる、という事ではないんですが。
かなり重要な部分を教えてもらった、といった感じでした。
まとめ
では、「数学嫌いな人のための数学」のまとめです。
- 数学を好きになって使いこなせたら便利
- 日本人は文化的に、理論に弱い
- 数学がわかれば経済学も理解できる
数学、前より好きになりましたが、やっぱり難しいことに変わりはありませんでした。
この本は20年ぶりに復刻されたそうですが、最近書かれた本と言われてもわからないくらいの内容でした。
文系の数学が好きになりたい方、特に経済学・社会科学に興味がある方にオススメしたい本でした。
気になったら読んでみてくださいね、では。
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