こんにちは、momonoineneです。
今回は、「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」という本の内容と感想です。
学校の授業で世界史が苦手な方でも、歴史の裏話はおもしろいですよね。
この本は、そんな歴史の裏側の話がたくさん載っています。
西洋の歴史が好きな方、特にイギリスの歴史に興味ある方にオススメです。
それでは、どうぞ。
「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」内容
著者が一番伝えたかった事
歴史っておもしろいですよ、ということを伝えたかったのではないでしょうか。
有名な歴史上の人物はもちろん、無名の庶民の生活も書かれています。
今とは価値観が違っていたり、残酷な事もありますが、それでも歴史がおもしろく感じる本です。
本の構成
第1章で王家・皇帝の話、第2章で貴族の話、第3章で庶民の話、という構成になっています。
王家の話は有名な話が多かったのですが、もちろん知らない話もありました。
貴族は楽して生活しているイメージでしたが、実際の貴族の生活はかなり大変だったみたいです。
庶民はもっと大変ですが、身近に感じるので読んでいて楽しかったですね。
イギリスが多め
具体的には、王様では有名なハプスブルク家の話や、イギリスの悲劇の女王などが書かれていました。
著者のまりんぬさんはイギリス在住なので、ややイギリスが多めです。
ちなみに、まりんぬさんはYouTubeもされています。
この動画↑を見てプリンセスじゃなくてよかったと、心の底から思いました。
このチャンネルの他の動画も、とてもおもしろいですのでオススメです。
「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」感想
王様も人間
第1章の王様の話で、王の痔のために手術技術が発達した、という話が興味深かったですね。
これはフランスのルイ14世の話なのですが、それ以前は痔の手術とかどうしてたんだろう?と大変気になりました。
この出来事がなかったら、現代の手術技術はどうなっていたんでしょうね?
何か色々と考えさせられる話でした。
ダンシング侯爵
第二章では、ダンシング侯爵というあだ名のイギリス貴族、アングルシー侯爵ヘンリー・パジェットの話がお気に入りです。
宝石を身にまとった侯爵の写真が載っています。
侯爵は劇場で豪華な衣装を着て、国内を巡業して舞台の幕間で謎のダンスを踊っていたそうです。
礼節が重んじられるイギリスの上流階級で、自由に生きたおもしろい人物でした。
フードファイターとフラッシュモブ
第3章は庶民の話についてです。
この章では、中世に存在したフードファイターやフラッシュモブの話がありました。
昔にも大食いは存在したんですね。
ですが、現代のフードファイターとは違い、餓死などが深刻な時代だったので家を追い出されてしまいます。
それから旅の興行団で「なんでも食べる男」として見せ物をして生活したり、軍に入って医学の研究対象になったりしました。
中世のフラッシュモブは、「ダンシング・マニア」と言って、いきなり一人が踊り始め、その後集団で踊り出し、時には死人も出るという恐ろしいものでした。
中世ヨーロッパではたびたびおこっていて、現代の研究でも原因はわからないという謎の現象です。
そういえば、子供の頃童話の「赤い靴」を読んで、踊りがやめられないなんてありえないと思っていましたが、ヨーロッパの人には普通に怖い話だったんですね。
まとめ
では、「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」のまとめです。
- 王様は大変だった
- 貴族はお金に苦労した
- 中世にもフードファイターやフラッシュモブがあった
中世も現代に通じるものがありますね。
現代のお金持ちや上流階級的な方も、我々庶民には知ることのない苦労があるのかも知れません。
人間の本質は、どの時代もあまり変わらないのかも知れませんね。
病気や食べ物に関しては、昔の王様より現代の私達の方が確実に恵まれています。
中世の生活にも憧れますが、現代に生まれてよかったですよね、では。
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